八ヶ岳100年の杜
プロジェクト
もりと、ともに。
生態系が自らの力で回復し
いのちの循環がめぐるように。
太古の昔から、そして今もなお
あふれんばかりに届けられ
わたしたちの命をつなぐ森からの恵みに
少しずつ、恩還ししたい。
生態系が自らの力で回復し
いのちの循環がめぐるように。
太古の昔から、そして今もなお
あふれんばかりに届けられ
わたしたちの命をつなぐ森からの恵みに
少しずつ、恩還ししたい。
首都東京で暮らす人なら一度は訪れたことがあるであろう明治神宮は、100年間で生態系の回復を実現した人工の森です。
八ヶ岳の森も、この成功例を目標に、人の手は最小限に抑えながら、100年以内に生態系自らの力で回復できるような状態となることを目指し、広葉樹を中心とした多様な樹々の森林整備を行うことで、やがてイヌワシやクマタカなど、生態系の頂点とも言える猛禽類の繁殖地帯となることを目標に活動しています。
また、老若男女問わず、森や生態系に興味関心がある人が参加できる場づくりを同時に行い、森林づくりに関わる人を増やしていけたらと願っています。
八ヶ岳地域も国内の他の地域と同様、人口の減少と少子化、高齢化が避けられない課題となっています。2040年にはおよそ半数が高齢者となることが想定されています。(北杜市ホームページ資料より)
森林の所有者や林業従事者の高齢化が進むと、今よりさらに手入れが行き届かなくなることが容易に想像できます。
八ヶ岳地域は日照時間の長さが日本有数の地域で、森林が太陽光パネルへと置き換えられる事例が多発しています。
平成26年から今までの約7年間に、八ヶ岳地域のある北杜市では114.5993ヘクタール(東京ドーム約24個分)の森林が太陽光パネルに変わっているとの報告もあり、大規模な森林環境や生態系の破壊、景観の悪化、自然災害の誘発などを懸念し、今も多くの地域住民が反対活動を行っています。
日本は国土の70%が森であるにもかかわらず、木材の自給率はたった3割。日本全土において、所有者・管理者の高齢化や「儲けにならない」という理由で管理が放棄され、間伐が遅れ“混みすぎ”状態の森(人工森)が増えており、下流域で暮らす人々は、水害の危険にさらされています。
一方で、補助金を利用し広大な森林地帯を“丸刈り”するような事業者も見られ、こちらもまた水害発生への影響が懸念されています。
現在、“森林整備の委託”という形で白州町の森(自元寺・約3ha)、高根町の森(個人・約3ha)を各所有者の方からお預かりし、毎月2回〜の森林整備イベントを実施しています。
八ヶ岳地域には、古くからの住民だけでなく、全国から移住する方や別荘を持つ方などが多く暮らしており、森づくりイベントを通して、在住者や移住者、そして森づくりに興味がある方や、移住に興味がある県外の方が出会い、繋がりを持ち共に整備作業をしています。
また、整備の過程で切り倒した木々は、寒冷地である八ヶ岳地域では欠かせない“薪”として、地域住民の方にご活用いただいています。
再エネ100%を目指すグリーンピープルズパワーと協力し、電気事業を開始します。
エネルギー源はエシカルにつくられた再生エネルギーを使用し、さらに利用料金の一部を本プロジェクトをはじめとする森の保全活動にあてることで、使うときも、使ったあとも森にやさしい電気事業に取り組みます。
約100年前に明治神宮の広葉樹の極相を目指した上原敬二が提唱した3つの原則に21世紀の今に合わせてさらに3つを加え、「6つの原則」のもとに森林整備活動を行っています。
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